衣桁の什器

フランス人写真家クレール・ド・ヴィリユの本展の作品は、フランスの地で描いた「和」と奈良への旅路を経た「和」を交差させることで「和」を捉えた作品だ。
展示会場となる「花洛庵:野口家住宅」(京都市指定有形文化財) は享保年間より代々呉服商を営む商家である。
空間に染み込まれた「和」と彼女の捉えた「和」を交差させることで両者の魅力を引き出すために、伝統的な衣桁を什器に見立て用いた。
両者が調和し、新しい「和」が感じられるような空間となった。

KYOTOGRAPHIE+ 2017 / Clalre de Virleu「Nara: A Double Passion」 / 展示空間 / 2017

ROCA