KACCO

京都市文化芸術総合相談窓口「KACCO」の設計、それに伴った情報コーナーのリデザイン。

国の有形文化財に登録されている旧明倫小学校にある京都芸術センター。全国のギャラリー・美術館などからの広告物を一教室に揃えた情報コーナーに、芸術関連の活動支援や相談を行なう京都市文化芸術総合相談窓口「KACCO」を新設した。利用者が滞留可能な空間と既存の躯体に手を加えない設計をおこなった。

柔らかく居心地の良い場所を演出するために、圧迫感を減らし空間が明るくなるようなデザインを目指した。

相談窓口は半透明素材の奥板を使用した収納壁面と小上がりの床によって、スタッフの利便性の向上と空間の切り替わりを強調。収納壁面と床面を一体化した構造により、躯体に固定せず自立する設計とした。

情報コーナーは地域住民にとって馴染み深いものであった為、リニューアル前より使用していた棚をリメイクし空間との調和を計った。加えて、窓際の座席やベンチを設けることで利用者の使用と相談窓口の待合室的な機能を持たせた。

京都市文化芸術総合相談窓口 KACCO / 商空間 / 2021

家具製作・施工:BRICOLAGE factory / 株式会社ブリコラージュ / 横山 文昭
photography © Yoshitaka Shimada

ROCA